皆さんこんにちは、ジャバループと言うインストバンドでドラムを叩いていました、ドラマーのYOHEIです。
今年からドラマリン音楽教室の講師としても活動します、どうぞよろしくお願いします!
さて、突然ですが皆さんは"ドラム"と聞くとどんな楽器を思い浮かべますか?
シンバルが高い所にあって・・・とか
足でドンドン叩く大っきな太鼓があるんだっけ?
小さい太鼓がいっぱい並んでるよねー??
などと色んな部分を頭に思い浮かべるかと思いますが。
ドラムと言う楽器はそんなシンバルや太鼓の集合体で、"ドラムセット"なんです。
と言う事で、「ドラムセット」を大きく4つの楽器に分けてそれぞれの役割や特徴について書いていこうと思います。
- 第1回:スネアドラム
- 第2回:バスドラム
- 第3回:シンバル
- 第4回:タムタム
第1回目はスネアドラム
スティックを除けばドラマーが一番初めに購入するのがスネアではないでしょうか。(実際、僕もそうでした 笑)
アマチュアバンドのドラマーさんでもスネアだけは自分で持ち込んでいるのをよく目にすると思います。
スネアドラムはドラムセットに座った時にドラマーの一番手前の正面にあり、両ひざの間にスネアスタンドと言う専用のスタンドを使ってセッティングします。白いドラムヘッド(皮)が張られている事が多いです。
スネアドラムの元々のルーツを辿ってみると13世紀頃、西洋の軍楽隊の行進、合図などに用いられ、首からストラップで下げ腰のあたりで演奏していました。今で言うマーチングバンドのような感じでしょうか。
ドラムセットの中での役割は、主に8beatの2拍目4拍目のアクセントを叩きます。
これを2、4のバックビートと呼ぶ事があり、beatを叩く上でとっても重要で、バンド全体を指揮する役目があります。ボーカリストやバンド全体が走ってしまわないように曲のテンポをメンバーに伝えるのがスネアです。
この役割、軍楽隊の行進の感覚と似ているような気がしますね。
さて、スネアドラムには他の太鼓と少し違う所があります。
このように裏面にスナッピーというコイル状のワイヤーが付いています。
スナッピーの他に蛇腹、響き線などと呼びますが、実は海外ではスナッピー自体のことをスネアと呼びます。
スネアが付いているドラムだから"スネアドラム"なんです。
まずこのスナッピーが付いている事によってどのような効果が得られるかと言うと、通常のタムとは違い、「タンッ」、「ザッ」というような歯切れの良い音になり、強く叩いた際には破裂するようなアタックの効いた音になります。このスナッピーには沢山の種類があり本数も8本から42本位までと本数によっても音色は変わります。
またこのスナッピーはストレイナーと言うスイッチによってワンタッチでON OFFが可能です。
【豆知識】
バンドでの練習やライブ中、演奏中以外はストレイナーをオフにしておくと、ボーカリストやベーシストの音に共鳴してスナッピーがザァーーっとなってしまうのを防げます。意外と雑音に感じ的になる事があるので、演奏時はオンにすることを忘れずに!笑
どうですか?少しスネアの事がわかってきましたね!
今度はスネアのシェル(胴体部分)についてです。一般的にドラムのシェルは木胴(ウッドシェル)がほとんどですが、スネアには金胴(メタルシェル)の物も多くあります。
こちらは銅(コパー)のToshiNagaiシグネチャーモデル Pearl社のTN1465(現在廃盤)。
同じくToshiNagaiシグネチャーモデル(CLA1465SS)、ステンレススチール。
Pearl社 木胴(メイプル6プライ)、Masters(MRP1455)。
Pearl社 木胴(マホガニー プライ数忘れちゃいました笑)
kitano社 チタン胴(品番不明)
番外編で10インチの小さいスネアもあります。
口径の大きさの標準は14インチですが、口径、胴の深さ、シェルの厚さ、胴体の素材はまだまだ沢山あり、中にはカーボン、竹、樹脂、コンクリート、アクリルでできた透明のスネアまで存在し、それぞれサウンドにも特徴があり個性的です。このサウンドの個性こそがドラマーの個性であり楽曲の印象を大きく左右する部分でもある為、より多くのボキャブラリーを持っていればバンドや楽曲に一番マッチするスネアを選ぶ事ができます。
とは言え、一つのスネアをチューニングで多くの個性を引き出す事も出来る事も書いておきます。
ここから先はチューニングやミュートの話になるので、また別の機会に。
少しスネアの事を分かっていただけたでしょうか。
スネア一つ取っても色んなサイズや素材があって楽しいですよね(笑
次回は足でドンドンする、バスドラムについて書こうと思いまーす!
最後まで読んで頂いてありがとうございました!
YOHEI