ドレミファソラシド
こんにちは!
楽譜についての雑学ブログ第3回のテーマは
「ドレミファソラシド」
小学校の音楽の授業では、これから教えてもらいますよね。
このドレミファソラシドは「音名」といいます。
音の名前ですね!
さてさてこの音名はなぜこの音名なの?何語なの?誰が決めたの?という疑問を抱いたことのある人はいるでしょうか?
映画「サウンドオブミュージック」の中で、有名な「ドレミの歌」が出てきます。(RecordVideoさんの動画より引用)
その歌詞の中では、「ド~はドーナツ~の~ド~」とありますね。
お、ドーナツが由来なのか?
いいえ、残念ながらこれは日本語訳のオリジナル歌詞で、原曲の英語版はこちら。
Doe, a deer, a female deer
Ray, a drop of golden sun
Me, a name I call myself
Far, a long long way to run
Sew, a needle pulling thread
La, a note to follow sew
Tea, I drink with jam and bread
【日本語訳】
Doe(牝鹿)は、鹿、メスの鹿
Ray(光線)は、金色の太陽のしずくMe(私)は、自分を呼ぶときの名前
Far(遠い)は走っていく長い長い道
Sew(縫う)は針で糸を引くことLa(ラ)はソの次の
Tea(お茶)はジャムとパンと一緒に飲むもの
なるほどなるほど!
ドレミの音名はここからきてるのか~ってそんな訳ない!!
言い伝えや昔話、古い歌なんかが事実に基づいていることはよくありますが、これは完全にフィクションです。
では、ここからはお勉強です♪
なぜドレミというのだろう?
十一世紀、イタリアの音楽は「ヘクサコルド」と呼ばれる6音の音列で作られていました。
音楽理論家のグイード・ダレッツォ(Guido d'Arezzo)は、このヘクサコルドの6音を歌いやすくするために、それぞれの音に名前を付けました。
名前のもととなったのは、聖ヨハネの賛歌でした。
この賛歌は、「ドレミの歌」のように、歌詞の最初の音がドレミの順に現れるため、歌詞のはじめの文字をとって「Ut Re Mi Fa Sol La」と名付けました。
その歌詞とはこれ。
Ut queant laxis
Resonare fibris
Mira gestorum
Famuli tuorum
Solve polluti
Labii reatum
YouTubeにちょうど良い画像付きの合唱がありました♪(figlecarさんの動画より引用)
そして時は流れ1635年、イタリアで「Ut」が「Do」へと変わりはじめます。
ただ、困ったことにグイードの決めた音名はヘクサコルドを基にしているため、シがありません。
シは十七世紀頃に成立したという話ですが、残念ながら確固たる証拠はないようです。
おーー「シ」のせいですっきりしない!!笑
ドレミファソラシドの成立いかがだったでしょうか?
シの成立を解明できれば、世紀の大発見ですね!
それではまた次回お楽しみに!